2台以上の610L2-CのCHの連動動作(LINK)は配線接続の工夫で可能です。
詳細は以下pdfにて↓
カフボックス1台で2台の610L2-CのCH(計4CH分)をONOFF制御したい(pdf)
(印刷を考慮してpdfにしました)
2台以上の610L2-CのCHの連動動作(LINK)は配線接続の工夫で可能です。
詳細は以下pdfにて↓
カフボックス1台で2台の610L2-CのCH(計4CH分)をONOFF制御したい(pdf)
(印刷を考慮してpdfにしました)
カフボックス接続ケーブルが長くなる場合の最大長についてご質問いただくことがあります。
610L2-Cとカフボックス間のケーブルの最長距離は特に定義していません。
数十m程度まで、ケーブルの工夫(と環境)次第といった回答となります。
610L2-Cの取扱説明書の記載では
「ケーブル最大長は、使用するケーブルの性能により決まります。一般的なツイストペアケーブルまたはマルチマイクケーブルが使用できますが、ケーブルが長くなる場合は、直流抵抗による ±15V電源の電圧降下が最も問題となります。カフボックスまでのケーブル長が長い場合はこの点に配慮(+15V,0V,-15V,各1線あたり両機器の接続端間で4Ω以下に)してください。」
としています。
上記記載の「使用するケーブルの性能」について補足があります。
カフボックス接続ケーブルが長い場合は、マルチマイクケーブルのほうがツイストペアケーブルより、クロストーク軽減の点で有利です。長いツイストペアケーブル使用時は、カフボックスのヘッドフォンモニターが大音量設定時(といってもモニターツマミを大きく回すだけです。610FUM-B/671FUS-B1は音楽演奏モニターとしても十分な音量の大出力が可能です)または610L2-CのMON HP IN信号の音声基準レベルが低い(-10dBVなど)場合はカフボックスのヘッドフォンモニターに、CUEランプやFU ON/OFF操作時にプツプツというクロストークノイズが出てしまうことがあります(大音量設定時です)。
目安として、カフボックス接続ケーブルが25m以上になる場合はマルチマイクケーブルの使用を推奨いたします(クロストークノイズの考慮が重視される(大音量使用が想定される)場合は長さによらずマルチマイクケーブル使用を推奨いたします)。
*610L2-CのMON HP IN信号の音声基準レベルが+4dBu、カフボックスのヘッドフォンモニター音量がナレーション収録で使用する程度(時計短針位置10時以下位)であればツイストペアケーブル30mでも使用上問題ありません(この場合プツプツというクロストークノイズは知覚しないあるいは無音時にごくわずかに聞こえる程度です)。
シールド付きツイストペアケーブルの場合、入手しやすいものとしてはAWG#28,#26,(#25),#24などですが、ケーブルの直流抵抗の大雑把な最大値(実際に使用するケーブルについては各カタログやデータシートでご確認ください)を
#28:0.25Ω/m
#26:0.15Ω/m
#24:0.09Ω/m
として、例えばカフボックス接続ケーブル総延長が25mの場合、AWG#28ではケーブルだけで1線あたり4Ωを超えてしまいます。AWG#28ツイストペアケーブルの使用は(特別な工夫をする場合を除いて)10m以下程度としてください。
この点と、入手性などを考慮すると、ツイストペアケーブルの場合は#26~#24のシールド付き7ペア(8ペア) または 12ペア(13ペア)が選択されます(カナレ社製であればD202A-7P または 12P)。
シールド付きツイストペアケーブルは、総延長25m以下を目安としてください。
*1: シールド付きツイストペア(7または8ペア)ケーブル使用 610L2-C <=> 610FUM-B / 671FUS-B,B1 ピン配表(610L2-C取説より) (pdf)
8CHマルチマイクケーブルを使用する場合は、+15V,0V,-15VにCHのシールドを割り当ててシールド巻き線の直流抵抗の低さを利用します。長さがある場合(20m以上)はシールド巻き線は切らずにドレイン線と一緒にまとめてピンに接続します。(ケーブルによっては経年変化によりドレイン線とシールド巻き線の接触抵抗が増大するものがあります。この影響を受けないようにするためにシールド巻き線全部をピンに接続します)
20m以上は巻き線シールドタイプのマルチマイクケーブルを使用してください(=アルミラップタイプ不可@20m以上)。
20m以下ではシールド巻き線を切断してドレインのみの接続でも問題ありません(=アルミラップタイプ可@20m以下)。
*2: 8CHマルチマイクケーブル使用 610L2-C <=> 610FUM-B / 671FUS-B,B1 ピン配表 (pdf)
実際の設備配線としては、床下固定配線が長い場合はマルチマイクケーブルを使い(20m以上は巻き線シールドタイプ要、20m以下は巻き線シールドタイプ、アルミラップタイプどちらも可)、床下固定配線が短い場合や前述の使用条件次第でシールド付きツイストペアケーブルが使用可能になると捉えてください。ブース、スタジオ側に壁パネルを設けてそこからカフボックスに接続する露出ケーブルは、取り回し易さの観点でシールド付きツイストペアケーブルを使用します(5m以内程度)(取り回し云々以前に、8CHマルチマイクケーブルの太さでは610FUM-B接続のDsub15プラグカバーの取り付けが困難です)
カフボックス接続ケーブルピン配↓
*1: シールド付きツイストペア(7または8ペア)ケーブル使用 610L2-C <=> 610FUM-B / 671FUS-B,B1 ピン配表(610L2-C取説より) (pdf)
*2: 8CHマルチマイクケーブル使用 610L2-C <=> 610FUM-B / 671FUS-B,B1 ピン配表 (pdf)
**671FUS-B と 671FUS-B1 は同じピン配です。ピン配表は671FUS-B、671FUS-B1両方に適用できます。